キャリアアップや就職活動のために資格受験する人も多いと思います。
やはり知識があるというのが周りにアピールとしてできるので、自分が得意とする分野の資格は取っておいたほうが良いと思っています。
塾や専門学校、通信教育などを利用すると高額になる場合もあるため、できれば独学で取得したいものです。
私も仕事柄や自身の知識を増やすため、資格を取る機会も多く試験も多く受けてきました。
持っている資格の主なもの
FP3級、FP2級、基本情報技術者、応用情報技術者、ITIL Foundation v3、CCNAなど。
(仕事柄、IT系の資格が多いですね。)
とびねこの試験の考え方。
試験の区分は大きく分けて2つです。
- 単純に知識を問うもの
- 知識がある前提での思考力・考察力を問うもの
今回紹介するのは、前者の1.単純に知識を問うものに関して有効な方法です。ですが、世の中にあるたいていの試験は前者のタイプなので、対応して問題ありません。
なお、FP3級は1週間、FP2級は計1か月の勉強時間で合格しました。(2週間で午後試験、2週間で午前試験)
平日は仕事終わり1時間程度、休日は3時間程度だったので3級は10時間程度、2級はTotal40時間ってとこでしょうか。
FPは出題範囲が浅く広くですので、効率よく勉強しないと数か月とか平気でかかってしまいます。
なるべく早くの資格取得が目的なのですから、無駄なことはしないようにしましょう。
テキストは購入するが、最初は読まない
独学といえどテキストは買った方がいいです。
どのテキストが良いかは個人の好き嫌い(イラストが多いほうが良い、文量が多いほうが良いなど)があるので、一概に言えませんが、私がFP試験を受験するときは下の本を使いました。
インターネット上の情報でもいいですが、資料参照時の検索性の高さを考慮して書籍で購入することをおススメします。また買うのは最新版です。
最近だと民法改正内容がありましたが、そうしたものと試験内容はリンクしていない可能性があり、時間の無駄を省くために書籍での勉強をおススメします。
(最新の法改正が盛り込まれるのは施行後のため、問題は旧基準で出されるケースがあります。卑怯だと思うけど。)
問題集は自由で。私は買ったことはないです。
過去問を3回分解き、答え合わせをする
過去問の2回前から3回分をひとまず解きましょう。ここが重要です。テキストで学んでからではないです。また、最新版(直近)の過去問はあえてやりません。過去問を解くときは印刷して問題用紙に直接解答を書き込みます。答え合わせも同じく問題用紙に直接書き込みます。自分がどこを選択して間違えたのか後でわかりやすくするためです。なお、1回ごとに解答と答え合わせでいいです。一気に3回分やる必要はありません。
答え合わせした時に、
- 知っていて正解したもの (正解しないといけないもの)
- 適当に選んで正解したもの (ラッキーパンチで正解したもの)
- 知っていて外したもの (正解しないといけなかったもの)
- 適当に選択して外したもの (不正解で当然のもの)
を区別しておきます。明示的にマークつけといてもいいですし、心に意識するだけでもいいです。
不正解だった問題が掲載されている内容をテキストで確認する
ここで初めてテキストを利用します。不正解の問題に関連した知識をテキスト内で検索し内容を確認します。問題文などのキーワードをテキスト巻末の検索から引っ張ってくると早いです。
また、分類ごとに確認度合の濃淡をつけます。確認の優先度は以下の通りです。
優先度MAX:適当に選択して外したもの (不正解で当然のもの)
⇒ 知識として自分に存在しない可能性が高いため、テキストの関連する章ごと全部確認。
優先度高:適当に選んで正解したもの (ラッキーパンチで正解した)
⇒ 上に加えて、なんで正解を選んだか(どっかでワードだけ聞いたとか)の思考方法の確認作業をプラス。
優先度中:知っていて外したもの (正解しないといけなかったもの)
⇒ 不正解を選んでしまった理由を確認する。
優先度低:知っていて正解したもの (正解しないといけないもの)
⇒ さらっとテキストの内容確認して終わり。
この時優先度MAX、高が多い方はこの段階で結構負荷かかりますが頑張りましょう。
最新(直近)の過去問を解いて答え合わせをする
1個前のテストを受験してみて、以前受けた過去3回のテストの結果と比較します。
おそらく初めは難解に思えた問題でも過去問を解いたことで容易に感じることでしょう。
勘のいいひとだったらすでに合格域に達している可能性もあります。
そして手元には自分の強いところ、弱いところが詰まったオリジナルの分析資料(解答記入済みの過去問)があるはずです。これがあれば合格まであと一息です。
試験まで同じことを繰り返す。
試験までの間、解いた過去問をベースに繰り返し過去問を解いて、優先度MAX、高に該当していた知識の記憶の定着を図ります。
個人的なやり方は、各問題の選択肢の正解のみを確認していって、その後に白紙の問題を解きなおす。それを数回繰り返す。という事をやります。
後は試験に法改正などが含まれている場合は、その点はテキストで個別にフォローアップした方がよいです。過去問での学習では唯一カバーできない範囲ですので。
最後に
学校とかの授業とかは「知識を学ぶ」⇒「試験」だったので、知識を学ぶ前に過去問から入るのは違和感ある方いるかもしれません。 ですので、今回の方法ではなくてテキストから学んでから、テストを開始した方がよいと考える人もいると思います。 小中高とやってきた流れなのでそれは仕方ないです。
それもそれで否定しませんが、圧倒的に時間がかかりすぎます。時間は有限で物事には優劣があるのです。知識を熟成させるのであればテキストを学んでからのほうが良いでしょうが、試験に合格する際に知識の熟成は必要ありません。必要であれば、試験合格後にゆっくりやればいいのです。
世の中のどんなに難しい試験でも、過去の出題傾向および実績に引きずられます。ある種の付け入る隙があるを利用しない手はありません。ですので、過去問からの学習をおススメします。
ちなみにですが、なんでそんな隙ができるのか?
それは問題を作る人の立場で考えれば分かります。なお、私は作成者したことがないので以下の文章はすべて妄想です。
作成者もなんらかの組織に属している下っ端~中堅のいずれかの方です。新設の試験でもなければ、新しい形式の問題を作るとなると、既存の枠組みから外れることへの上への説明、問題構成・意図、出題ミスのリスクが降りかかってきます。
よほどの使命感でもなければそんなリスクは通常人は避けます。ですので過去踏襲の傾向が必然的に強くなります。そうすると過去数年にわたって同じような問題が繰り返されるのは必然的となり、過去問を使った学習方法は有用だと考えています。